【英語】やや難化 執筆担当:大本 慎之介
<問題傾向>
大問数5問、小問数39問の出題と昨年同様の設問数となった。今年度入試の大きな変更点として、リスニング問題において英文の放送が1度のみに変更され、受験生は聞き取った内容を瞬時に処理できるかをよりシビアに試される形となった。また、英語のみが記された掲示物から必要な情報を抽出する設問も昨年同様に出題され、即解能力、情報処理能力も受験生には求められた。加えて長文読解の大問Ⅲでも、今年度も段落ごとの適切な見出しを問う設問が用意されているなど、本文全体にタイトルを付与する問題と併せて、より文章全体への理解力を問われる構成となっている。大問Ⅳの対話文読解では、設問の形式こそ異なるが、単語量もさほど変わらず、文章全体をスピーディに理解していく必要があり、中高大連携による、求められる英語力の形が変化していることが如実に示されている。次年度以降もこの傾向は継続するだろうことから、受験生は本文を素早く正確に読解する能力を普段からより培う必要があるだろう。一昨年までであれば、大問Ⅴには整序問題が用意されていたが、今年度入試でも適語補充の問題へと変更されており、難易度こそ平易ではあるが、受験生たちはポイントをおさえた確かな英文法力が求められた。難易度としては、設問形式の変更とそれに伴う確かな実力が必要となることから、全体として一昨年までのものからはやや難化していると言えるだろう。