あなたは今、坂の上の雲が見えますか。
 
 
楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、
前をのみ見つめながら歩く。


のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)
の白い雲がかがやいているとすれば、


それのみを見つめて、坂をのぼってゆくであろう。

 「菜の花の沖」などで淡路島とも大変ゆかりのある、司馬遼太郎(しば りょうたろう)さんの名著である『坂の上の雲(さかのうえのくも)』第一巻の「あとがき」より、失礼ながら上の文を拝借しました。

 明治時代という私達の国家がまだ幼かった頃は、多くの人々が自分の持っている力を最大限に発揮して毎日を生きていました。未来の可能性を信じて、痛々しいまでの昂揚感(こうようかん)を心の中に持って、「学ぶこと」に情熱を傾けた人々がどれほどいたのか、それはわかりません。

しかしながら長かった江戸時代の制度を捨てて、今では考えられないほど欧米諸国の驚異を感じながら、1人1人が何かをしなければいけない。と思っていたと私は思います。

誰もが、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏(かんり)にも教師にもなることができた時代。誰もが時代の主役として、大きな希望を胸に「学ぶこと」に恥じらいを感じなかった時代が明治であったのでしょう。
 時が過ぎて現代、これらに変わりはありません。でも「学ぶこと」に答えを見つけることができない人が多くなっているような気がします。

   自分は何のために学ぶのか。      自分は誰かの役に立っているのか。 

   自分は何のために存在すのか。

 塾生の皆さん、いま私達に求められる気持ちの第1歩は、「楽天家(らくてんか)」になることだと私は思います。それは決して人任せになるという意味ではありません。私達も皆さんも、「学ぶこと」の先には、必ず意味のある未来があります。

それは新しい生活、新しい環境、今の私達では想像できない技術や考え方が生まれる可能性があるということです。

「新しい」ものを生み出すためには、「たくさんのことを学ぶ」必要があります。そして色々試して失敗する必要もあるでしょう。そしてその先に、必ず「新しい時代」があります。

 今からほんの少し前に、


「理想を持つことが侮辱されなかった時代」  「夢を語ることが馬鹿にされなかった時代」

がありました。

塾生の皆さん、どうか私達と一緒にこうした時代を作ってほしいと心から願います。

今、君たちが持つ「夢」や「理想」は、君たちが学ぶ限り、必ず実現します。その夢が、
理想が、必ず100万の人々から感謝される事になるであろうと心から私は、そして塾の
先生達は信じて、今日も明日も、君たちに勉強してもらえる様に努力をしています。

勉強には受験や試験などという「一里塚(いちりづか)」がありますが、これは皆さん夢を理想をあきらめていないかを図るものさしなのです。それらを乗り越えることができるように私達がいます。
 今のキミには、「白い雲」は見えますか。もし見えたら、それのみを見つめて坂をのぼっていけますか。私達には、白い雲が見えます。坂を今、汗をかきかきのぼっています。

どうですか、キミの夢や理想を聞きながら、手を取り合い、たまには背中を押しながら、一緒に坂をのぼっていきませんか。
                    明光義塾 四谷大塚 淡路学区 塾長 増田 文治        
                                             講師 一同
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